てれドラぶろぐ

テレビドラマ研究家の管理人が語るドラマなどの話題

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

PageTop

4月クールの連ドラ現状報告

 さて4月クールもそろそろ終盤に入ってきてますね。
 このクール、個人的にはしっくり来るドラマが少なくて消化試合みたいなクールになってしまっております。
 巷では『ごくせん』と『CHANGE』との視聴率争いがほのかな話題となっているようですが『CHANGE』はまだしも『ごくせん』に至ってはもはや語るまでもないですよね。
 とはいえ、『ごくせん』のようなキラーコンテンツを持っているおかげで日テレは他のドラマで冒険が出来る面があるのでその意味で存在価値あるドラマだとは思います。

 さてもう一方の『CHANGE』ですが、テレドラDBでは否定的感想が優勢のようですが、私はそれほど否定的でなく、むしろ好印象に近い感覚を持っています。
 キムタクの演説場面。時間をあれだけ割いて聞かせたのはなかなかよろしい。ある意味、誤魔化しのない作り手の真っ正面からの勝負を感じます。

 ネット上では演説の中身が薄いなどという批判的意見が出てましたが、ここは演説の内容が問題なのではありません。描かれるのは「集団の狂気」です。かつてヒトラーが台頭してきた瞬間というのも案外こういう大衆の異様な熱気が暴走した結果だったのかも…と感じさせるものがあります。我々視聴者にとってはどうということのない演説が画面の向こう側にいる群衆には物凄い演説に聞こえたのですね。そういう集団ヒステリー状態の中、「衆愚政治」というものはこうして出来上がっていくのだ、ということが伝わってきます。
 本作については、まだ始まったばかりであり、次回以降、木村政権の組閣問題が描かれるようですから今後、閣僚メンバーとの激突なども描かれていくことでしょう。また寺尾聰が目論む傀儡政権をいかに脱していくのかの葛藤も描かれていくでしょう。このあたり、登場人物が増えていくことは不可避でありますがそのあたりをいかに分かりやすく単純化しつつ、ドラマ通にはそれなりの深い読み方もできる余地を盛り込んで魅せていくかが鍵のような気がいたします。ま、少なくとも『総理と呼ばないで』よりマシなのは現段階で明らかかも知れません(笑)

 あと視聴しているのはやはり『トップセールス』。
 これは次回でオシマイですね。このドラマについては次回の東京新聞連載コラムで言及するつもりですが、前半部が物凄く良かったです。日本経済の発展と自動車産業の伸長。坂道をぐんぐん登っていくような登り調子の時代を背景として緩急つけた展開。営業所が段々と活性化していく姿とシンクロして着実に実績を重ね成長していく夏川結衣が生き生きと映し出されていました。
 実在した人物のドラマ化というものでなくあくまで林文子さんの経歴を参考として、フィクションドラマとして描いているのも成功要因だったでしょう。

 あとは『無理な恋愛』を視聴しています。
 これはなかなか渋味のあるドラマで心地がいい。だけど、ここでも気になるのは岡田惠和氏の最近の作風なんですね。「無意味な生ぬるさ」がなんとなくじれったく、見終わるとこちらの持っているパワーがしぼんでしまいそうな気分になってしまいます。その意味ではやや不満な出来栄えといえるでしょう。岡田さん、中途半端に作家性を意識して巨匠化しているような気がするのですよ。もっと貪欲に数字を取りに行くところがあってもいいのではないかと思うのです。

 ここぐらいまでが及第点以上のドラマかな。

 あと見ているのは『Arround40』と『猟奇的な彼女』です。どちらもTBSですが、対極的な意味でヒドイ出来栄えです。かたや、昔どこかで見た定番路線の女性奮闘ものを先祖返りさせたようなドラマ。もう一方は、逆に極端にとんがったドラマです。デフォルメしすぎた恋愛ドラマ、なんですね。しかも低視聴率が原因なのか、お話自体も迷走気味。第1回からトータルでみていると急にストーリーが改変されているような印象です。ただ一説によれば『猟奇的な彼女』は撮って出しでなく、第1回目が放送した時点で全話出来上がっていたとの情報もあります。しかしそれにしてもTBSの狙うドラマってなぜこうも極端なのだろうと首をかしげたくなります。
 両者のうち、比較的無難に見ていられるのは『Arround40』ですが、こんな昔風のつくりのものを今ごろ作るその感覚に「大丈夫かTBS?」という気がしてなりません。
 とはいえ巷では「アラフォー」なる言葉も広まっているようですし、恐らくTBSの旧態依然とした上層部は、この「アラフォー」の小さなブームをキャッチして、この路線にヒットの土壌があると勘違いしていそうな懸念があります。新しい鉱脈を見つけたと誤解してあと1本、いや2本ぐらい同工異曲の旧態依然ドラマを今後ぶち込んできそう。憂鬱です。余談ですが、TBSはあのPを何としないと。連ドラの企画ラインから外すべきだと思う。今、何を作ればいいのか、またドラマには何が必要なのかが見えていない気がいたします。

 他は未見です。前クールの『鹿男あをによし』のように重大な取りこぼしがあるかも知れません。今後、未見ドラマも順次、見ていきたいと思っています。

PageTop
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。