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俳優、小林桂樹さん死去

 1960年代から2000年代まで一貫してテレビドラマの最前線で多数のドラマに出演してきた俳優の小林桂樹さんが亡くなりました。

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http://www.nikkansports.com/entertainment/news/p-et-tp0-20100919-680206.html
日刊スポーツ公式サイト(nikkansports.com)より引用

昭和演じた名優小林桂樹さん心不全で死去

 映画「社長シリーズ」などのサラリーマン喜劇をはじめ、映画やドラマで幅広く活躍したベテラン俳優小林桂樹さんが16日午後4時25分、心不全のため都内の病院で亡くなった。86歳だった。今年7月に軽い肺炎を起こして入院していた。今年3月、タレント小野ヤスシの芸能生活50周年を祝う会に出席したのが公の場での最後の姿になった。葬儀・告別式は近親者のみで済ませており、後日、お別れの会を行う。
 昭和を代表する名優がまた亡くなった。小林さんは今年7月に食事した際に誤飲。病院で診察を受けたところ、軽い肺炎を起こしていると診断され入院した。それまでは自宅周辺を散歩するなど元気だったが、入院後は体力も落ち、9月10日すぎに容体が悪化。16日夕、長男、長女ら家族にみとられて息を引き取った。
 昨年まで現役の役者として活躍した。07年1月放送のフジテレビ系ドラマ「拝啓、父上様」に出演し、同年初めには83年から主演するテレビ朝日系2時間ドラマ「牟田刑事官事件ファイル」シリーズの33作目(07年6月放送)の収録に参加した。07年に55年の結婚以来連れ添った洋子夫人が亡くなったが、仕事への意欲は衰えず、昨年5月には遺作となった映画「星の国から孫ふたり」に幼稚園の園長役で出演した。体調を気遣って撮影は1日だけだったが、関係者によると、撮影を前に毎晩寝床でせりふを覚えたが、なかなか覚えられず苦しんでいた様子だったという。
 昨年11月に映画「社長シリーズ」で小林さんがまじめな秘書役で共演した社長役の森繁久弥さんが亡くなり、葬儀では「悪口を言い合いながら撮影を楽しんでいた」と思い出を話した。今年3月には、都内で、仲人を務めた小野のパーティーに出席。小林さんは左とん平、毒蝮三太夫に手を引かれて登壇し、あいさつした。報道陣の囲み取材にも応じたが、言葉少なだった。
 日大芸術学部中退後、朝日新聞でアルバイト中に映画の世界にあこがれ、42年「微笑の国」でデビュー。51年に千秋実さんの代役で主演した映画「その人の名は言えない」で注目され、同年「ホープさん」に主演し、明るいキャラクターが買われ東宝と専属契約。「三等重役」「一等社員」「社長」シリーズなどサラリーマン喜劇映画の常連となり、人気スターとなった。サラリーマンの哀歓をユーモラスに演じ、同時期の植木等さん「無責任男」シリーズとは好対照な、とぼけた中に正義感あふれる役柄が共感を呼んだ。
 映画「裸の大将」で画家山下清さんを好演し、松山善三監督「名もなく貧しく美しく」や岡本喜八監督「江分利満氏の優雅な生活」でのシリアスな役で各映画賞を受賞するなど演技力も高く評価された。テレビでもNHK大河ドラマ竜馬がゆく」で西郷吉之助、「春の波濤」では福沢諭吉を演じ、朝の連続テレビ小説「かりん」や「赤ひげ」に出演。2時間ドラマも「牟田-」のほか、89年から05年まで「弁護士・朝日岳之助」シリーズに主演するなど、幅広い芸域で活躍。66年にはTBS系ワイドショー「おはよう・にっぽん」の司会を務めた。
 桂樹の名は五輪の勝利のシンボル月桂(げっけい)冠のもととなる月桂樹から命名された。98年に舞台「天涯の花」の公演直前に狭心症で降板し、01年に主演ドラマ「からくり事件帖」を夏ばてによる体調不良で途中降板したことがあったが、大きな持病はなかったという。
 [2010年9月19日9時16分 紙面から]
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 70年代から90年代にかけて、テレビドラマ好きだった人にとって、小林桂樹さんが亡くなったというニュースは大きなインパクトを感じるニュースであります。

 まっさきに思い浮かぶドラマは人によって様々でしょう。それは例えば記事にもありますが、倉本聰脚本『赤ひげ』(1973 NHK)であったり、山田太一脚本『それぞれの秋』(1973 TBS)であったり、あるいは2時間ドラマの『土曜ワイド劇場/牟田刑事官事件ファイル』シリーズや『火曜サスペンス劇場/弁護士朝日岳之助』シリーズであったりするでしょう。テレビドラマデータベースで「小林桂樹」さんのドラマを検索するとなんと!実に275本もの作品がヒットしますから、それぞれの人にそれぞれの「小林桂樹さんのドラマ」の記憶が存在しているのでしょう。

小林 桂樹 - テレビドラマ人名録 - ◇ テレビドラマデータベース ◇

 私にとって小林桂樹さんの出演ドラマでまっさきに思い浮かぶのは、例えば前述の『それぞれの秋』(1973 TBS)での、脳腫瘍にかかった小林桂樹さんだったりします。そこで小林桂樹さんは脳腫瘍の影響で奇妙なことを口にします。涙ながらに「ジーパンをはきたいんだ」と訴える姿はとりわけ強く印象に残りました。平凡な家庭を襲った一家の大黒柱の危機を描き、家庭の脆さが浮かび上がっていました。このドラマを未見の方も、以前、TBSチャンネルでもオンエアされたことがありますからいずれ見る機会がありそうです。

それぞれの秋 - ドラマ詳細データ - ◇テレビドラマデータベース◇

 あるいは、同じ山田太一脚本『もうひとつの春』(1975 TBS)で、突然会社が倒産して転職もできず、やむを得ず焼き鳥屋での呼び込みのアルバイトをして苦心する小林桂樹さんがやけに印象に残っています。こちらもTBSチャンネルあたりでオンエアされる機会がありそうです。

もうひとつの春 - ドラマ詳細データ - ◇テレビドラマデータベース◇

 2時間ドラマでの小林桂樹さんにも佳品が多いです。前述の『牟田刑事官』シリーズの、まだシリーズ化も決まっていない段階だった第1作の『事件の眼』も丁寧な作りが印象に残る佳編ですが、なんといっても小林桂樹さんの名芝居で記憶に残るのが『木曜ゴールデンドラマ/裁かれしもの』(1985 YTV)です。第4回読売テレビゴールデンシナリオ賞最優秀賞受賞作品のドラマ化ですが、小林桂樹さん演じる裁判官が何気なく口にした事務的な言葉が死刑囚をショックに陥れる。死に臨むそのプロセスが見る者にも重くのしかかるようになっているのです。本放送時に一度視聴しただけですがインパクトも大きく、小林桂樹さんの名演を象徴する作品ともいえ、是非とも何らかの形で再放送をお願いしたい逸品であります。

事件の眼 信濃路にいた女、幼なじみに殺される - ドラマ詳細データ - ◇テレビドラマデータベース◇
裁かれしもの - ドラマ詳細データ - ◇テレビドラマデータベース◇

 小林桂樹さんの訃報は残念ですが、この機会に小林桂樹さんの過去の名作がオンエアされることを期待したいと思います。

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小林 桂樹中山 敬三

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