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書評『孤独のグルメ【新装版】』(作・久住昌之、画・谷口ジロー、扶桑社刊)

孤独のグルメ 【新装版】孤独のグルメ 【新装版】
(2008/04/22)
久住 昌之

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 自己主張せず、さりげないのに、淡々と面白い…そういうマンガですね。

 精悍な体格をした寡黙な中年男性男が一人、ひと仕事終え空腹感を覚え、どこにでもある食堂に入って食事を味わう。ただそれだけなのに読み進むにつれてこれだけ濃密に楽しめる。ハードボイルドグルメマンガとのフレコミ。なるほどね。
 最初読み始めた当初は、サラッとしすぎていて、どうということのない印象です。しかし読み進むにつれて先を読むのが段々と楽しみになっていきます。
 1997年に刊行されたという旧版は今でも発売中なのですが、お恥ずかしながら存在すら認識していませんでした。今春、この「新装版」が発行されたことをアマゾンの紹介文で知り、何気なく興味を覚え入手に至った次第です。旧版の扶桑社文庫版も継続して発売中でそっちのほうが安価なのですが、こちらの新装版には今年10年ぶりに発表されたという特別編が収録されています。マンガを読むなら文庫より大判、というポリシーもありまして新装版を選択いたしました。
 さりげなくどうということのない心理的な心の動きを丁寧に描写する手法はエッセイ風でゆったりと読むことができる心地よさがありますね。実際に存在するお店がそれぞれモデルになっているということも興味が湧きます。
 原作者・作画者・ファン(川上弘美氏)の三者による鼎談も楽しく、おかげでササッと読み流していた谷口ジロー氏の精密な作画のもつ奥深さが改めて浮き彫りになりました。
 個人的にお気に入りのエピソードは新幹線の車中で食べるシュウマイの回かな。いやほかにもなかなか心地いいエピソードがあふれてます。

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