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過去のテレビドラマのDVD化が容易に?


NIKKEI NETより
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20090224AT3Y2400124022009.html

テレビ番組、ネット2次配信容易に 文化庁が法改正へ

 文化庁は、多数の権利者がかかわっているテレビ番組のインターネットでの2次利用を促進するために、著作権法の改正案を今国会に提出する。制作から時間がたち、出演者全員の許可を取るのが困難になった場合でも「裁定制度」ですぐに利用できるようにする。放送局や通信事業者が手軽に過去の人気番組をネット配信できるようになり、コンテンツ配信ビジネスを後押しする狙いがある。

 政府の知的財産戦略本部は昨年、デジタル市場や新たなビジネスモデルに柔軟に対応できる法制度の導入を提言。今回の改正案はその実現に向けた第一歩になる。文化庁は、より抜本的な法改正として、公正な利用であれば著作権者に無許可で2次利用できる「フェアユース」の規定を著作権法に盛り込む検討も始めている。(16:00)


 ドラマを見る側にとっては朗報なのかも知れません。
 この方向が原案どおり実現すれば過去のテレビドラマをDVD化しやすくなるでしょう。またネット上で配信したりすることも今まで以上に容易となることでしょう。

 過去のテレビ番組のテレビ放送以外への2次利用については、著作権法の規定が、個々の権利者の許可が必要とされていて、古い作品や権利者が多くて所在確認も難しいようなケースでは権利を得るのに膨大なコストがかかり2次利用が出来ないという問題がありました。
 仮に実現すれば、今回の記事の見出しでは「ネット2次配信容易に」とありますが、それだけでなく、これまで権利者不明のためDVD化が困難だった過去のドラマなどが今までよりは容易にDVD化できる道が開かれることになると思います。

 TV番組の権利処理を簡易化させるというテーマは、多メディア時代を迎え過去の膨大な映像資産を容易に利用できるようにすべし、という課題からもともと安倍政権の頃から具体化していた事業であります。それがようやく具体化までこぎつけたことは朗報といっていいでしょう。

 ただ、これまで複雑だった権利処理を整備する、というテーマには、もう一つ、重要な課題があります。それは新たに制作される新作ドラマの権利関係についてです。番組の2次利用権についてこれまではテレビ局が保有していたものを制作会社が優先的に保有出来るとする方向で、同時に番組のデータ登録、権利処理もシステムに登録させ、端末からほぼ自動的な手続きで権利処理が行えるようにしていこうという考えが検討されているのです。この際、著作権者の了解を得なくても自動的な手続きによって2次利用が容易に出来るという、フェアユースの仕組みを導入することとしています。
 こちらのほうも著作権法改正時に何らかの手当てが行われる予定になっているのですが、まだ紆余曲折がありそうです。

 一部の有力プロダクションは権利処理をシステム化させることに難色を示す可能性があり、そのような立場の人々の既得権をどうするのか不透明だったりします。
 場合によっては了解を得られないところについては個別に許諾を得なくてはならないといった仕組みになってしまう可能性もありそうです。そうなったとしても、少なくとも現在のように何から何まで手さぐりで承諾を得る作業より、個別許諾が必要か否かが明確化されれば改善されることは確かなようです。


【関連記事】
古いテレビドラマなどのネット配信に向け権利処理を一元化へ(2009/04/16)

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