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『ラブシャッフル』の不思議な世界

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(2009/02/18)
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 今クール、『銭ゲバ』以外に留意したい作品はないのかというと、ないこともありません。

 まず、結構楽しんでいるのが『ラブシャッフル』(TBS)です。野島伸司脚本、伊藤一尋プロデュースという、かつての『人間・失格』(1994 TBS)など一連作のコンビということで、さぞやセンセーショナルな物語かというとそうでもなく、どちらかというと、野島伸司作品としては『ゴールデンボウル』(2002 NTV)に近いテイストでして、祭りのあとの一抹の寂しさと退廃的な哀歓ムード漂う恋愛ドラマに仕上がっています。どこかバブル期にあったゴージャス感の残り火のような、はかなさがそこはかとなく漂い、もの悲しい。
 恋人を交換していくという、ゲーム感覚の、まるで80年代から90年代初めに一世を風靡したトレンディドラマのような仕立てなのです。しかしもはや時代は21世紀。同じように作られているはずの恋愛ゲームなのに、どこか重くもの悲しいムードが頭をもたげてきます。ゲームのような恋愛模様を描きつつ、そこに恋愛の本質というものがおぼろげながら浮かび上がるような構造となっています。


 このように、どうにも不思議な出来栄えの作品なのですが、これが一体全体、どこまで意図して作りあげられているのかがよく分かりません。どこか意気込みも中途半端な感じでして、これでガッシリと視聴者の心の動きまでコントロールして全力投球で取り組めば、案外、意外な佳編が出来上がるような気がするのです。
 そうですね、映画「ベニスに死す」のような感覚がほのかに漂っている…というとちょっと誉めすぎでしょうか(笑)

 彼らがかつてのセンセーショナル路線を放棄したのは、やはり『高校教師』のパート2の失敗が大きいのでしょう。『高校教師』のパート1(1993 TBS)は90年代を代表する作品となっていますが、その後、『高校教師』のセンセーショナリズムの部分だけを拡大した一連の作品群(『人間・失格』『未成年』など)を連発していたときも、「『高校教師』のような作品はいつでも作れるけど作らないのだ」と彼らは公言していました。で、「そろそろ作りましょうか」ということで作ったという『高校教師』のパート2があれほど酷い悲惨な出来栄えで、やはりあの『高校教師』というものは彼らだけの力で作りあげられた作品ではなかったことが明らかになったのでした。

 あ、あと見逃してはならないのは、基本的に作り手の手法が「こなれて」いますね。昔取った何とか、かも知れません。ほとんど本能的にうまくお話をつなぐ力があるのでしょうね。何気ない展開、描写でも視聴者を画面に吸い寄せるだけの脚本力があります。このあたり、若手のライターは野島伸司から学んでいただきたいところです。

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