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銭ゲバ第6話

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(2009/02/04)
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 こんなことを考えたことはありませんか?
 キリストが現代に復活したとき、果たして我々は、彼をキリストの復活だと認識できるのでしょうか。まさかとは思いますが、単なる狂った人物のように扱ってしまうのではないでしょうか。

 ややレベルを下げてみます。
 芸術において、これまでの価値観を一掃し、時間を超越するようなレベルの作品が現れたとします。果たして現代の批評家というものはその価値を見出すことが出来るのでしょうか。単なる従来の批評眼で単視眼的にその作品を一刀両断に切って捨ててしまうのではないでしょうか。

 映画にしろテレビドラマにしろ、批評というものの尺度というものを単一にしてしまうと非常に危険であります。あるとき、その尺度を超えるものが出て来たとき、それを理解できず、安易に既存の価値観で切って捨ててしまう失敗をしでかしそうです。

 例えば「七人の侍」にしても公開当時、映画ベストテンでは1位ではありませんでした。いったいあれほどの力作をなにゆえ、1位に出来なかったのか。当時の投票者のコメントを見てみると明らかに作品を見出す視野が狭いのです。時代を超える作品が出て来たとき、いつでも迅速にその良さを見出すことこそ、我々、ドラマを語る者に求められる資質なのです。

 といっても、今回の『銭ゲバ』がそういう時代を超越した作品になりうるかといえばまだ未知数です。ですが、細々とした点を上げて批判していてはとてつもない見落としをしてしまうこともあるということに留意しておく必要があると思うわけです。

 さて、先週、劇的な結末だった第5話。群衆に紙幣をばらまくというクライマックス。あそこまで話を盛り上げていったいどうするつもりなのだろうと思っていた第6話でしたが、残念ながらやや前半から中盤にかけて失速気味でしたね。

 亡くなった母親そっくりの女性が現れてくるエピソードやら、母親の墓で延々と後悔を語らせるところなどは余計であります。風太郎がやたらと罪を悔いていそうな描写がちょっとクドイ。もっと駆け抜けるような猛スピードで、風太郎がグングンと疾走していかねばいけません。
 ひょっとすると作り手は1話ぐらいは短縮される予測をしていたのかも知れませんね。そのため、予定通り全9回と決まって慌ててこういう時間稼ぎのようなエピソードを入れてしまったのかも知れません。ですが、こんな余計なエピソードを入れるぐらいならもっと風太郎が目指す方向を明確にえぐり込むようなものを描かなくてはなりませんでした。

 年少期の暗い経験をもっと回顧させるとか、あるいは劇中でまだ空白領域にあたる風太郎の施設での生活や中学時代から就職するあたりの話でもいいわけです。彼がなぜ今の道を辿ってしまっているのか。現代の社会の病弊を戯画的に浮き彫りにすることも出来たでしょうに。それらはやはり準備が必要だったのでしょう。予定通り9話、と決まって急に準備できるシークエンスというと限られていたのでしょうね。

 今回は残念ながらそういった「時間稼ぎのようなエピソード」が多かったわけですが、やはりラストのところでやってくれました。正気を失っていたかに見えたミムラがギラッと目を向いて逆襲!ああ、これは凄いっす。ミムラもなかなか見せてくれますね。

 しかも風太郎に対して憎らしさを通り越して愛情を抱いているかのような反応。愛憎相半ば、といった表現なのか。風太郎という悪を生み出したのが自己の年少期の対応に発端があったということ、風太郎の初恋の対象だっと知ったゆえなのか。
 だとすると、もしや原作どおりオソロシイ結末に向けて突っ走るつもりなのだろうか。それにしてもミムラの人物造型がこれでは無茶苦茶になりそうな気もします。次回以降、どう収拾を付けるつもりなのか。目が離せません。

 次回はもう第7話です。最終回まで3回。そろそろ助走を付けてスピードをつけていっていただきたいものです。

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銭ゲバ 5話

予感。 今日はかなりリピートして聴いてました★. YouTubeとか動画も見たり。 動画といえば・・・. 見逃してた銭ゲバ5話&6話見ました!!! いつの間にこんな展開に。 次回もますます気になるね。 銭ゲバって金の為なら何でもするって意味らしーね。 ...(続きを読む) ハケ...

銭ゲバ・ネタバレ御免! 2009-02-23 (Mon) 07:12


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