てれドラぶろぐ

テレビドラマ研究家の管理人が語るドラマなどの話題

水の江滝子さんの訃報と「水の江じゅん」さん

 すでにご存知の方も多いと思いますが、女優でプロデューサーだった水の江滝子さんが亡くなりました。
 スポーツニッポンの報道を引用してみましょう。

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スポニチSponichi Annexニュースより引用
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2009/11/22/11.html

森繁さん追うように…水の江滝子さん逝く

 「ターキー」の愛称で親しまれた元女優で、映画プロデューサーとしても活躍した水の江滝子(みずのえ・たきこ)さんが16日午後6時15分、老衰のため神奈川県内で死去した。94歳。北海道出身。葬儀は近親者で済ませた。93年2月に生前葬を営んで話題を呼び、その際に葬儀委員長を務めたのが10日に96歳で死去した森繁久弥さん。その森繁さんを追いかけるように静かに旅立った。
 戦前、戦後を通して芸能界に大きな足跡を残したスターがまた1人逝った。神奈川県内のみかん畑に囲まれた山あいの自宅で余生を送った水の江さん。親族が17日に密葬を済ませた。
 養女の大下昌枝さんは「自然に、静かに亡くなりました。生前葬も済ませてますので身内だけで静かに送りました」と語った。今年春に肺炎にかかり、ほどなく回復したものの今月に入って体力が低下、眠るように息を引き取った。大下さんは「森繁さんが亡くなったことも伝えましたが(理解できたかどうか)…」と話した。遺骨は姉の初枝さんが眠る小田原の墓に納骨される予定。
 近隣住民によると、70年の引っ越し当初はポニー、愛犬と一緒に悠々自適の生活。足腰が弱った晩年は自宅と県内にある大下さん宅、介護施設を行き来しながら、趣味の宝石デザインなどをして暮らしていたという。
 戦前からSKD(松竹歌劇団)のスターとして活躍。シルクハットにタキシード姿の「男装の麗人」として一世を風びした。54年にプロデューサーとして日活に招かれ、故石原裕次郎さんを「太陽の季節」で世に送り出し、その後も「狂った果実」などを製作。浅丘ルリ子(69)らも発掘した。「ジェスチャー」(NHK、53年〜)や「独占!女の60分」(テレビ朝日、75年〜)の司会でお茶の間にも親しまれたが、85年においの故三浦和義さん(08年10月に米ロス市警留置場で死去)がロス疑惑で騒がれたのを機に表舞台から姿を消した。
 久しぶりに脚光を浴びたのが93年に都内ホテルで営んだ生前葬。前年夏に行われた作曲家いずみたくさんと作詞家の中村八大さんの追悼コンサートを見て「死んでから来てもらってもつまらない」と発案。53年の舞台引退時の“遺影”を前にイブニングドレスに身を包み、籐(とう)椅子に座った水の江さんは500人の参列者を前に「本当に良かった」と感激。葬儀委員長の森繁さんは「強引に委員長を任された」と苦笑いしていたが、今頃は裕次郎さんも含め天国で思い出話に花を咲かせているに違いない。

 ◆水の江 滝子(みずのえ・たきこ)1915年(大4)2月20日、小樽市生まれ。本名は三浦ウメだったが改名、芸名を本名にした。28年に東京松竹楽劇部(のちに松竹少女歌劇団、松竹歌劇団に改称)1期生として入団。戦後は映画プロデューサーとして76本の日活作品を製作。俳優として映画「サンダカン八番娼館 望郷」や森繁さんと共演したドラマ「だいこんの花」などで活躍。94年の大林宣彦監督作品「女ざかり」が最後の映画となった。04年には「時代を作った女たち」(テレビ朝日)で生前葬以来11年ぶりのテレビ出演が話題を呼んだ。生涯独身を貫いた。
[ 2009年11月22日 ]
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 申し訳ないことに私にとって水の江滝子さんとテレビドラマとのつながりというものはあまり実感としてありませんでした。どちらかといえば映画の世界の人という認識がありました。日活での映画プロデューサーとしての活躍での功績が印象に残り、記事中にもありますように石原裕次郎さんを世に送り出した人、というイメージが強いです。
 今回の訃報に接してはじめて水の江さんとテレビドラマとのつながりが気になりまして、手元のテレビドラマデータベースで出演作品のほかプロデュース作品を検索してみました。
 まず出演作品から振り返ってみます。
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いまひとつの『おひとりさま』(TBS)

 う〜ん…。
 ついつい、そういう、うなり声といいますか嘆きを出してしまうのが、『金曜ドラマ/おひとりさま』(TBS)であります。

 三十路を越え一人で元気に楽しく暮らしている女性、いわゆる「おひとりさま」を主人公にしたこのドラマ、脚本が尾崎将也さん、制作がMMJ、と来ればどうしてもあの阿部寛夏川結衣主演の傑作『結婚できない男』を思いおこすわけです。これは『結婚できない男』の女性版か!と期待させられたわけです。四十を越えた独身男の偏屈さを客観的な目線でユーモラスに、そして好意的に描きなかなか面白かった『結婚できない男』の作り手だけに、今回の「女性版」に俄然期待させられたわけです。

 しかしねぇ。これはちょっと肩すかしです。

 主人公の「おひとりさま」は観月ありささん。丁寧にじっくりヒロイン像を生みだそうとされてますが、元になる作り手側の人物造形がどうもピンと来ない。なぜこの年齢まで「おひとりさま」で来られたのか。やはり「ああ、なるほどねぇ。いるいる、こういう人、私の周りにも」…と多少とも納得させられるものが欲しかった気がするのです。それは役者だけ頑張ってもどうしようもありません。脚本や演出などがキチンとそのあたりのところを浮き上がらせるよう作劇上で配慮しておかねばならないはずなのです。
 この「おひとりさま」は、はじまって数回で、さほど素性も分からない小池徹平扮する男性と同居する羽目になっても大きく抵抗することもなく受け入れますし、小池徹平扮する男性にも強がったりせず、素直に弱いところをさらけだして話します。う〜む。みていて、ちっとも、この年齢まで「おひとりさま」でやって来た原因が理解できないのです。「さもありなん」というところがないのですね。

 敢えて好意的に説明するとすれば今回出会った小池徹平を好きになったから素直になれた、ということかも知れません。ですがそういうことならまず最初の数回はもっと男性関係にガードを張っていたり、あるいは異性に淡泊な性格だったりといった要素を入れておくべきだったのではないでしょうか。そういう、それまでの彼女の生き方が端的に表現される風景が用意されていないものだから、なぜこれで今まで一人でやってきたのかが、さっぱりわかり得ないのです。
 もちろん、そういう「おひとりさま」の生き方を積極的に彼女は選択してきたのだ、という説明は成り立つのですが、それにしては弱気なところを男に早く簡単に見せすぎでそのあたりの整合性がとれていないような気もします。
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女性セブン誌面でコメントを寄せています。

 本ブログでも言及しておりますが、この10月期は『JIN−仁−』(TBS)が好評です。
 医療ものにタイムスリップ要素を盛り込み、タイムスリップという「大きな嘘」を、手術シーンをはじめとした江戸時代の細やかな描写の積み重ねと主人公の戸惑いなどの心の動きを繊細にとらえる描写などを巧みに盛り込むことで観る者にそうと感じさせないようにしたところが成功要素だと思います。(このあたりは第1回の放送直後に当ブログで触れています。→こちら
 そんな『JIN−仁−』のヒットを受けたのでしょうか。昨日、11月19日発売の「女性セブン」(小学館刊)2009年12月3日号では、「医療ドラマ大ヒットの系譜」という記事が掲載されまして、私も取材を受け、いくつかコメントを載せていただいております。
 記事は草創期のテレビドラマの時代に放映された米国ドラマ「ベン・ケーシー」から、1960年代以降の各年代の医療ドラマの流れを、情報過多になることなく要領よくまとめてくださっています。
 機会がありましたらぜひご一読ください。

 今クールの医療ドラマとしては『JIN−仁−』とともに『ギネ 産婦人科の女たち』もなかなか面白いです。視聴率的には苦戦しているとのことですが、なかなか画面に引きつけられます。こちらにももっとスポットがあたってほしいものです。

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NHKのベテランカメラマンが痴漢行為 大河ドラマなど多数担当

 NHKで大河ドラマをはじめとした多数のドラマの撮影を担当してきたベテランの技術スタッフの人が痴漢行為で逮捕されたという、どうにも残念なニュースが入ってきました。
 以下、夕刊フジの記事より引用してみましょう。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091117-00000022-ykf-ent
Yahoo!JAPANニュースより

天“痴”人!? NHK大河担当が通勤途中で痴漢
11月17日16時56分配信 夕刊フジ

 電車内で痴漢をしたとして、警視庁渋谷署は17日、強制わいせつ容疑で、NHK放送技術局制作技術センター・専任エンジニア、○○○容疑者(57)を逮捕した。
 調べでは、○○容疑者は17日午前8時すぎ、京王井の頭線上り列車内で、20代の女性の体に触った疑い。容疑を認めているという。○○容疑者は通勤途中だった。
 ○○容疑者は、ドラマや情報番組の撮影を行う技術カメラマン。これまでNHK大河ドラマ「八代将軍吉宗」「元禄繚乱」「新選組!」などを担当している。
 NHK広報部は「職員が逮捕されたことは誠に遺憾であり、深くおわびいたします。事実関係を調べたうえで、厳正に対処します」としている。
 (元記事では容疑者の名前も明記されておりますが引用にあたり消しております。)


 拙サイト「テレビドラマデータベース」ではトップページに検索ワードのベストテンを自動的に紹介する機能をもたせているのですが、17日の検索トップはこの容疑者の名前でした。事件が報じられ「テレビドラマデータベース」でこの容疑者の名前を入れて検索をする人が多かったのですね。

 検索結果によれば、逮捕された容疑者は、上記記事にある大河ドラマも含めて次のようなそうそうたる作品の「撮影」を担当されてきたようです。長らくNHKのドラマの撮影部門の中枢にいらっしゃったということが分かります。
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藤田まことさんが『JIN−仁−』を病気降板

 さて10月クールもそろそろ中盤を迎えていますが、今のところ、個人的に最も楽しみにしているのが『JIN−仁−』(TBS)だったりします。本ブログでも第1回目の段階で絶賛しました(こちら)。第1回目を見ただけで絶賛した手前もあり、その後の展開を気にしていたのですが、幸い快調な展開でホッとしています(笑)。

 ある日突然、江戸時代・幕末にタイムスリップしてしまった外科医がそこで最新医療を施すことで時代を変えていく。
 一歩間違えば荒唐無稽な設定ですが、江戸時代の社会を濃密に細かく丁寧に描くことで「本物感」を生むことに成功していますね。

 現代に生きていれば、特段「大きな存在」でもなかった外科医がタイムスリップしたことで「時代」を動かすほどの立場に立つ。主人公の興奮と戸惑いが見る者にも伝わってきます。そのあたりが視聴者の心をとらえたのでしょうか。視聴率的にも好評のようです。

 こうして好調な『JIN−仁−』ですがちょっと残念なニュースが入って参りました。
 後半部分に出演が予定されていた俳優の藤田まことさんが病気のため出演をキャンセルすることになったというのです。
 以下、詳しいデイリースポーツのネット記事を引用してみましょう。
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「デイリースポーツオンライン」より引用
http://www.daily.co.jp/gossip/article/2009/11/16/0002518467.shtml

藤田まこと またしても“闘病降板”

 俳優・藤田まこと(76)が「慢性閉塞(へいそく)性肺疾患」のためTBS・MBS系の連続ドラマ「JIN-仁-」(日曜、後9・00)を降板することが15日、TBSから発表された。収録の参加前に健康診断を受けたところ疾患が認められ、ドクターストップがかかったという。藤田はファクスで「撮影の日を心待ち致しておりましたが、断腸の思いであります」とコメント。代役は中村敦夫(69)が務める。藤田は08年4月にも食道がんのため、舞台を降板している。
  ◇  ◇
 昨年4月にも食道がんで舞台「剣客商売」を降板した藤田が、今度は慢性閉塞性肺疾患の治療に専念するため、新門辰五郎役で出演予定だったTBS系「JIN-」を降板することになった。今月上旬の定期検診で肺疾患が発見され、同中旬から予定されていた収録への参加を断念した。
 関西在住の藤田は昨年、食道がんの手術を終えて12月にはテレビ朝日・ABC系「必殺仕事人2009」で復帰したが、実はその収録も京都のリハビリセンターから撮影所に通う形で行っていたという。今回のドラマ収録は東京で行われているため、つぶさに様子を見守ることができない危険性を主治医が指摘。梗塞(こうそく)の前兆である脱水、貧血の症状もあったため、藤田も入院して治療に専念する道を選んだ。
 またしても病に仕事を邪魔された藤田は「作品の魅力に加え、スタッフ・出演者の皆さまとの出会いを楽しみに撮影の日を心待ち致しておりましたが、断腸の思いであります」と悔しさをにじませている。高視聴率ドラマでもあり、意欲を持って東京でのホテルや移動車の相談などもしていたという。年内は「仁-」だけに仕事を絞っていたためほかへの影響はなく「一日も早い復帰に努めて参る所存でございます」と情熱を燃やしている。
 新門辰五郎は江戸時代に実在した火消しで、劇中では9、10、11話に登場し、主人公・仁(大沢たかお)のよき理解者となる役どころだった。
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森繁久彌さん追悼で、中居正広さん出演の幻ドラマが初放送

 さて、森繁久彌さんが亡くなられたことで各局、追悼番組が組まれています。中には貴重な映像がみられたり、古い出演ドラマが流れたりしますので気をつけていないと大きなものを見逃す恐れがあります。
 そんな追悼番組の中に、制作されたのに放送されないまま長年オクラ入りしていたドラマが放送されることになったようなのです。
 以下、産経ニュースから引用してみましょう。

msn産経ニュースより
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/entertainers/091112/tnr0911121820006-n1.htm

【森繁さん死去】フジテレビが14日に未放送ドラマを追悼放送
2009.11.12 18:17

 俳優の森繁久弥さんの死去を受け、フジテレビは12日、追悼番組として、森繁さん主演の未放送ドラマ「銀色の恋文」を、14日午後1時15分から関東ローカルで放送すると発表した。
 同局によると、ドラマは平成6年に単発の2時間ドラマとして収録されたが、番組編成の都合で未放送となっていた。森繁さんの孫役を人気グループSMAP中居正広さんが演じているほか、奈良岡朋子さん草笛光子さんらが出演している。


 以前から中居正広さん出演ドラマの中に、長年放送されずにオクラ入りしているドラマがある、という噂はファンの方々の情報では存在していました。どうやら、それがこの『銀色の恋文』だったのですね。
 長年放送されないままだったというこの作品、森繁さんご本人は見ることが出来たのでしょうか。そのあたりちょっと気になります。
 あるいは長年、放送が見送られてきた事情は何なのか?とか気になりますし、放送が見送られて実に15年になるわけですが見送っていくうち、途中から「森繁さんが亡くなったときに放送すれば話題になるな」なんて不謹慎なことを考えるようになっていたのではないだろうな!とちょっと邪推してしまいます。まさかそんなことはないと思いますが。
 放送が待ち遠しいわけですが、な、なんと!今のところ残念なことにこのドラマ、関東地区のみでの放送の予定だというのです。
 う〜む。中居正広さんも出演されているわけですが、関東地区以外の中居さんのファンの方々からも「見たいコール」が出て来るのではないですかね。
 ぜひ大阪でもオンエアしてほしいものです。全国のFNSネット局のみなさん、そして私にとってはわが関西地区の系列である関西テレビさん、ネット受け、急でしょうが何とかよろしくお願いします(笑)

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俳優 森繁久彌さん(森繁久弥さん)死去

 しばらくブログ更新を遠ざかっていたため、もはや皆様もよくご存知の話を取り上げます。そう、既報のとおり、森繁久彌さんが死去されました。享年96。
 各メディアとも森繁さんが亡くなられたことを詳報していますが、それらのうち、テレビドラマでの活躍も厚めに書いてくださっている中日新聞の記事を引用してみましょう。

中日新聞 CHUNICHI Webより引用
http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2009111102000145.html?ref=related

俳優・森繁久弥さん死去 96歳
2009年11月11日 朝刊

 映画やテレビ、ミュージカルなどで幅広く活躍した文化勲章受章者で俳優の森繁久弥(もりしげ・ひさや、本名同じ)さんが、10日午前8時16分、老衰のため東京都内の病院で死去した。96歳。大阪府出身。葬儀・告別式の日取りは未定。喪主は次男建(たつる)氏。  
 1936(昭和11)年に早大商学部を中退して東宝劇団で芸能界入り。39年にNHKに入局、旧満州(中国東北部)新京中央放送局アナウンサーとして勤務した。
 敗戦で帰国後、軽演劇の新宿ムーランルージュに参加。その後、映画「夫婦善哉(ぜんざい)」「警察日記」で演技派として力を発揮する一方、喜劇「社長」シリーズが大当たり。「恍惚(こうこつ)の人」「小説吉田学校」など出演映画は250本近い。テレビにも64年の「七人の孫」で本格的に進出、「だいこんの花」などのホームドラマで活躍した。
 舞台でも67年の初演以来、主役テヴィエを演じたミュージカル「屋根の上のヴァイオリン弾き」は上演900回を記録。このほか「佐渡島他吉の生涯」「孤愁の岸」などの代表作を残した。97年1月に、名古屋・御園座公演「佐渡島〜」に北大路欣也さんとのダブルキャストで、不自由な足、耳で演じたのが最後の舞台になった。
 また、映画のロケ先で作詞作曲した「知床旅情」が大ヒット。
 日本ペンクラブ、日本文芸家協会会員で「アッパさん船長」など著書も多く、本紙「この道」に連載した自伝は「ふと目の前に」「あの日あの夜」(東京新聞出版局)として出版されている。95年の阪神大震災のときは、被災者を思って「我を育てし兵庫の里よ、友よ」と題する一文を本紙に特別寄稿した。
 91年秋に、伝統芸能分野以外では初の文化勲章を受けた。菊池寛賞、勲二等瑞宝章。90年から14年間、愛知県犬山市の明治村村長も務めたほか日本喜劇人協会会長、日本俳優連合理事長を歴任した。

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高い目線のテーマだけでは作品が持たなかった『チャレンジド』

 いけません、いけません。このブログの更新が大幅に滞ってしまっていました。
 ここしばらくで10月開始ドラマをおっかけはじめているのですがそのためにブログを書く時間がとれない循環に陥っておりました。

 さて、そんななか、予定通り全5回で終了を迎えたドラマが出て来ました。土曜ドラマの『チャレンジド』(NHK)です。このドラマ、ご存知のとおり全盲の教師が主人公のドラマなのですが、私自身は何も予備知識もなく見はじめました。見はじめてようやくこの「チャレンジド」というネーミングの意味を知った次第です。
 観る前は、このドラマの脚本家が私とはあまり相性がよろしくない書き手であることが一抹の心配でありました。TBSの『逃亡者』『輪舞曲』あたり、あるいは記憶に新しいところではテレ朝の『生徒諸君!』。これらがこの脚本家による作品なのですが、残念ながら私にはこれらの作品群にあまりいい印象を持っていないのです。
 ところが第1回目を見終えたところでは、案外、そこそこ面白かったのです。やや同僚教師の描き方が図式的ではありましたが、目の見えない主人公が自ら「助けて欲しい」と声を発するあたり、なかなか引き込まれるものがありました。「なかなかやるじゃん」とちょっと感心させられたのです。ようやくNHKでじっくりとやりたい素材を手がけられたので本領を発揮されたのかと期待を持ち始めたのです。

 ですが、残念ながらこのドラマでも回を追うごとに主題が見えなくなってしまいました…。盲目の先生がいかにして生徒たちとの意思疎通を図るのか。果たしてそんなことが可能なのか。そんなところに私は興味を持つわけです。目が見えない教師の姿。そのこと自体にもっと焦点を絞るべきではなかったのか。全5回を見終わってみると、昔どこかで見た描き尽くされた「先生と生徒のドラマ」に先生が盲目であることが加わっているだけの印象を持ってしまったのです。

 そもそも、一番疑問なのはなぜここまで次々と劇中に「事件」を勃発させるか、というあたりです。かなり過剰な事件が続々と劇中で発生するのです。パニック症候群に悩む生徒が登場したり、修学旅行で生徒の行方不明事件が起きたり…。
 そんな表層的な事象ではなく、日常の教育現場の中で全盲の先生がいかに生徒たちと意思疎通を図っていくか。そのプロセスをじっくり描き込むべきだったのではないでしょうか。
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「テレビドラマは劇場用映画の予告編」に警鐘

 読売新聞などによれば8月に終了したドラマ『仮面ライダーディケイド』の最終回をめぐり、テレビ朝日が結末を予告編のように扱ったのは不適切だったという見解を出したようです。以下、一番分かりやすい読売新聞の記事を引用してみます。

YOMIURI ONLINE(読売新聞)より引用
http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20091029-OYT1T01026.htm

「仮面ライダー」幕切れ、続きは映画なんて…

 テレビ朝日が8月30日に放送した特撮番組「仮面ライダーディケイド」の最終回で、本編終了直後に同作品の映画告知を続けて放送したことについて、同社の早河洋社長は、29日の定例会見で「表現方法として不適切だった」と発言した。
 最終回は、戦闘シーンの途中で番組が終了。その直後に、「ライダー大戦は劇場へ」の字幕とともに、12月公開予定の映画の予告編が流された。
 「映画を見てもらうため、わざと最終回を中途半端な形で終わらせたのではないか」との声が上がり、放送界の第三者機関「放送倫理・番組向上機構」(BPO)の青少年委員会にも多数の批判が寄せられ、審議されていた。
 同社は今月21日、不適切な表現だったことを認め、本編と予告編の区切りをはっきりすべきだったとする回答を送り、同委員会は27日、これを了承していた。
(2009年10月30日07時00分 読売新聞)


 さて、皆様はこのニュースをご覧になってどう感じられましたでしょうか?
 『仮面ライダーディケイド』は放送中の評判がよくて、私も気になるので部分部分を見ていました。で、問題となった最終回もチラチラと拝見したのですが、放送が終わるやいなやネット内外でその途切れたような結末に不満の声がいろんなところから噴出したのを覚えています。せっかく評判良かった作品がラストでケチがついた、という印象を受けました。

 私も以前からこの種の件は苦々しく思っていました。最近は、テレビドラマと映画とのメディアミックスが増えています。テレビドラマが人気を得てヒットしていくとその続編は劇場用映画でご覧下さい、ということはよくあるわけです。
 テレビドラマと劇場用映画との連動で先行しているのはご存知のとおりフジテレビです。その代表例といえるのが『踊る大捜査線』で、テレビドラマがヒットしてスペシャルドラマを経て劇場用映画として公開され大ヒットを記録したのはよく知られているところです。
 劇場の大スクリーンで好きなドラマを楽しめること自体はよろこばしいことですが、一生懸命応援して熱中していたドラマがヒットを記録した途端、テレビでは新作を見ることが出来なくなる、というのは、見方を変えるとちょっと腑に落ちない気分になるのも正直なところです。
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『オトメン』の脚本・野口さんのブログが波紋よぶ

 ドラマ『オトメン〜夏〜』『オトメン〜秋〜』を執筆した脚本家・野口照夫氏のブログが2ちゃんねるで話題となってその結果、波紋を呼んでいると「日刊サイゾー」が報じています。


日刊サイゾーより引用
http://www.cyzo.com/2009/10/post_3070.html

フジテレビ『オトメン』脚本家の"愚痴ブログ"にネット掲示板が紛糾中!

 フジテレビで現在放送中のドラマ『オトメン(乙男)』で脚本を担当している野口照夫氏のブログ「野口の愚痴」に書き込まれたエントリーが波紋を呼んでいる。

 話題になっているのは、当該ブログ9月1日分のエントリー。「本日、ようやく『オトメン』の仕事が終了。」という書き出しで始まるこの日の記事には、「少女マンガというものを人生で一冊も読んだことがなく、剣道に興味の欠片もなく、料理・裁縫などいっさいやらないオトメン要素ゼロのこの俺が、なぜこの仕事をやることになったのか、いまもって不思議」「そもそも、ここ数年で、まともに見た日本の連ドラは『白い巨塔』のみ。」「ようやく解放。」などと書かれている。

 このブログに対し、ネット上の掲示板が紛糾。「こんなんでドラマが面白くなるわけがない」「作り手がやる気ないんじゃ誰も観ないよ」「原作は面白いのに、かわいそう」など、非難の声が相次ぐ騒ぎとなっているのだ。

「『オトメン』は現在もまだ放送中ですからね、現場の人間がこうしたネガティブな発言をブログという誰でも見られる場所に掲載するというのは、軽率だと思いますよ」(芸能ライター)

 菅野文による少女マンガが原作の同ドラマは今年8月期に『オトメン〜夏〜』が全8回で放送。平均視聴率は6.26%(関東地区・ビデオリサーチ社調べ)と振るわなかったが、10月からも続編の『オトメン〜秋〜』が放送されており、10月27日放送分までで野口氏は『夏』の1、2、3、5、8話と『秋』の1、3話の脚本を担当している。

「テレビドラマの脚本はプロデューサーやスポンサー、出演者の事務所など各方面の意向が大きく関わってくるので、大変だという話はよく耳にしますよね。あの三谷幸喜が『振り返れば奴がいる』(93年/フジテレビ)の脚本を担当した際に、勝手に現場で脚本を書き換えられて激怒した話は今でも業界の語り草です。ただ、三谷はその後、その経験をもとに『ラジオの時間』という戯曲を完成させました。野口氏も脚本家ならば、不満があってもブログに書くのではなく、作品にしてしまえばよかったのに、と思いますよ」(同芸能ライター)

 この騒ぎもまた、昨今のテレビドラマの凋落を象徴する出来事かもしれない。


 ええと、ちなみに文中に登場する「芸能ライター」氏は私ではありません。念のため(笑)

 実際に取り上げられている脚本家・野口照夫さんのブログ「野口の愚痴」を拝見してみました。該当箇所は9月1日のところ。ああ、確かに多数のレスが入っています。
 う〜ん。困った話ですね。野口さん、ちょっと油断されましたか。
 あまりに率直に書きすぎという印象です。仕事が終わってホッと一息つかれたときに書いた文章ですからちょっと気がゆるんでいたのかも知れません。もう少し言葉を選んでちゃんと書かないとこれでは確かに反感を持つ人が出て来ます。そのまま読むとかなりこの仕事を嫌がっていたかのように読めてしまうのです。私自身もちょっとだけ不快感をもちました。

 ただ、残念ながらこの手の話は野口さんに限らず最近の脚本家が書く文章にありがちに思える面があります。
 どうも最近のテレビドラマの脚本家の皆様って昔とくらべて格段に雄弁になられている。そこに今回の底流があるように思うのです。
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